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2012.07.03

コーヒーショップで

以前、某コーヒーショップで。

ちょうどレジカウンターに
背を向けた席にいたが、
お客さんが入ってくるたびに
「いらっしゃいませ」
「マグカップでよろしいですか」
など、店員さんの応対の声が聞こえる。

ある時、
お客さんと応対しているにも
関わらず、声が聞こえなかった
ような気がした。

そのお客さんが注文を済ませ、
トレーを持って
空いている席についた。

ところが何か忘れ物をして、
店員さんがすぐ追いかけてきて、

彼女の肩をトントンとたたき
その忘れ物を差し出した。

彼女は
(あらすみません、ありがとう)
というような手話と表情をした。

そう、彼女は
耳が不自由だったのだ。

私はそのお店に何度か
同じような時間帯に訪れたが、
彼女は常連さんのようで
その後も時々見かけた。

店員さんは手話ができるという
わけではなさそうだったが、
身振り手振りや、
メニューの写真を指差すことで
彼女に応対していたようだ。

だから、応対していた声が私には
聞こえなかったわけだ。

肩をトントンするのも
(普通は、体に触れられるのは
嫌がる人も多いかもしれないが)
相手が耳が聞こえない場合は
大事な「呼びかけ方」のひとつだ。

店員さんも彼女への応対に
慣れていたのかもしれないが、
そんなちょっとした心遣いは
傍観している私にとっても
なんだか嬉しかった。

聞こえない彼女もきっと
ここに来るのが楽しいだろうな。

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コメント

ホスピタリティ。
私もつい先日コーヒーショップで感じることが。
こんな人たちが世界中に溢れればいいのに。

投稿: けけろん | 2012.07.04 00:45

★けけろんさん
ブログ読みました。
同じお店ですよ!(こちらは新潟だけど)
全店にホスピタリティが流れてるのかな、と思うと、
嬉しくなって、また行こう、って気持ちになりますね。

投稿: kao | 2012.07.04 16:33

私も、このコーヒーショップ、好きですcafe
コーヒーが美味しいのは、もちろんなんだけれど、居心地が良くて。
ふと、kao さんが手話を勉強していたことを、思い出しました。
私は、学生の頃に点字を習っていましたが、一緒に働いていた頃、
kao さんとの共通点みたいなところに気付くと、嬉しく感じていましたshine

投稿: lavi | 2012.07.20 21:13

★laviさん
今はもう、手話からも要約筆記からも遠ざかっていますが、
こういう日常の中でふと聴覚障害のある方を見かけると
周囲のふるまいはやっぱり気になりますね。

投稿: kao | 2012.07.23 16:03

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